日本人であることのアピールが逆効果だった可能性も
出典:東京新聞
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「私は日本人、撃たないで」逆効果か【バングラデシュ人質事件】
バングラデシュの首都ダッカで7月1日、武装集団がレストランを襲撃した人質テロ事件で、銃声の中で「私は日本人だ、撃たないで」 という声が聞こえたと、複数の新聞社が報じた。
~省略~
バングラデシュは、親日国として知られてきた中での衝撃の事件。元外交官の孫崎享(まごさき・うける)さんは、報道されている男性の言動について、「残念ながら日本人なら無害は過去の話」と言及。日本人であることをアピールしても、イスラム過激派のテロを避けるのは難しいと指摘した。
日本国内に強い衝撃を与えたバングラデシュの立てこもり銃撃テロだけど、少しずつではあるけど、事件の詳しい内容が分かってきた。
犠牲となった日本人はすべて、JICA(独立行政法人国際協力機構)の委託を受けて派遣された民間企業のスタッフで、安倍政権でも推進していたバングラデシュのインフラ整備に関する事前調査で現地に行っていた方々だったとのこと。
犯人についてはいまだに情報がはっきりしておらず、さっきやっていたミヤネ屋では「イスラム国(IS)が関与している可能性が高い」との報道をしていたけど、その一方でバングラデシュのスポークスマンは、「国内の過激派組織が犯人であり、ISとは無関係」と言っているみたいなので、もう少し情報の精度が上がるのを待った方がいいかもしれない。
(この”国内過激派組織”が、ISと何らかの繋がりがある可能性もあるだろう。)
なんか、、殺された日本人の誰かが「私は日本人だ、殺さないで」って犯人にアピールしていたっていう報道もあるけど…。
これって、私たちにとってはかなりショッキングな内容なんだけど…実際どうだったのかしら?
上の記事もそうだけど、事件に遭遇した現地の人の話として、確かにそのような情報が複数上がってきているね。
隣に住んでいた人や近隣でレストランを営んでいた人など、複数の人が同じようなことを証言しているみたいだけど、これが本当であれば、残念ながら日本人であることをアピールしたことが、逆効果になってしまった可能性があるだろう。
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「日本人であること」のアピールは今や海外で全く通用しなくなってしまった
この、犠牲になった方が「日本人のアピールをしていたにもかかわらず、武装集団に殺害されてしまった」ことが意味しているのは次の2点だと思う。
まず一つ目は、「かつては、イスラム圏では日本人は非常に友好的に見られていた」ということ。
日本は戦後ずっと長い間、憲法9条を盾にしながら、アメリカなどが率先して行なっていた戦争に一切参加してこなかった。
特にアメリカは中東地域で多く戦争を繰り返してきたから、イスラム圏の人たちにとってのイメージは最悪なんだけど、その一方で、日本はアメリカの同盟国でありながら、日本国憲法のおかげで幸運にもイスラム過激派のターゲットになることはなかったんだよ。
そして、こういう認識が一般の日本人の間に今でも強く浸透していたからこそ、今回犠牲になってしまった方も「日本人であること」を迷わずアピールしたということだろう。
・・・そしてもう一つ言えることは、「今までは確かに”そう”だったものの、もはや現在は、それどころか日本人であることが標的になる可能性さえある」ということだ。
やはり、ここまで大きく日本人のイメージが変わってしまったのは、安倍政権が集団的自衛権を強行的に決めてしまって、アメリカなどの戦争に一緒に参加していくことへの”意思表示”をしてしまったこと。
さらには、それだけにとどまらず、「イスラム国(IS)との戦いに協力する」と積極的に世界でアピールしてしまったことが何より大きかったんだよ。
事実、その影響はすでに色々と出始めていて、非常に痛ましい後藤健二さんと湯川遥菜さんの殺害事件も発生した。
そしてこの際に、イスラム国ははっきりと「安倍総理を支持する日本国民も(欧米同様に)今後はテロの標的とみなす」などと宣言している。
今回の事件は、より”それ”を強く印象付けたともいえるし、もはや「”日本人であること”が余計に命を狙われる要素となってしまった」ということだ。
もし、本当にそう叫んで訴えたのだとしたら、その人は、残念ながら安倍政権によってここまで日本のイメージが変わっていたことをよく認識できていなかった…ということだと思う。
わたしも、今まではなんとなく「日本人は世界で好印象を持たれている」って感じていて、日本人であることに誇りを感じていたけど…もはや、残念ながらそんな時代は終わってしまったのね…。
なんだかとっても悲しいのと、これから日本人がますますテロ組織に狙われていきそうで怖いわ。
今までは「日本人は平和を愛する民族」って思われていたから、(無防備ゆえに窃盗や強盗なんかに巻き込まれやすい側面はあったものの)海外旅行も比較的安全にできていたんだけどね。
特に中東圏では、とても友好的に見てくれていたんだけど、こうなってしまったのは非常に残念だね。
今回事件が起こったバングラデシュも親日国で、比較的安全とは言われてきたんだけど…今後はボクたち日本人は、世界中において今までの認識を180度改めていかなければならないだろう。
イスラム国などのイスラム過激派組織の”目的”って一体何?
バングラデシュの事件の直後にイラクでも大規模で凄惨な自爆テロがあったみたいだけど、こんな世界中で激しいテロを繰り返しているイスラム国(IS)の狙いって一体何なの!?
こんなに無差別殺害の行為を繰り返して、一体何がしたいのよ?
タリバンやアルカイダ、そしてイスラム国(IS)など、イスラム教を名乗る過激派組織が世界を震撼し続けてきたけど、その”実態”は、全て、欧米の”戦争ビジネス勢力”が、民族や宗教の対立をうながして、世界で戦争を引き起こすために作られた「エージェント組織」であるといえる。
こういうことはテレビや新聞ではまず語られることはないけど、それゆえに余計に「イスラム国って一体何がしたいんだ?」と疑問に感じている人も多いかと思う。
事実、現在イスラム国と欧米諸国による「テロとの戦い」によって、大量の難民が発生し、彼らがイギリスやドイツなどのヨーロッパに大挙して押し寄せてきたことで、国民のストレスや不満が溜まりに溜まってきている状況だ。
そしてこれがきっかけとなって、イギリスではEU離脱という激変が起こったし、ドイツやフランスでも難民を追い出すような運動が活発化し始めている。
こういう民族対立や宗教間でのあつれきは、やがて紛争に発展し、さらには国家間の戦争にも発展しやすい。
これを繰り返すことで、武器や兵器を売っている軍需産業は常に大きくお金儲けをすることができるんだ。
つまり、イスラム国に課された役割とは、「世界中の人々(特にキリスト教徒)に、イスラム教やその信徒に対する憎悪や敵意を植えつけ、世界中で戦争を勃発させる”燃料”を投下させること」なんだよ。
だから、ISはイスラム教徒のフリこそしているけど、そのトップはイスラム教でもなんでもない「ただの成りすまし」で、末端の自爆をしている戦闘員は、オウムなどのカルト宗教のように「深く洗脳された信者」であると言えるだろう。
そ、そんな!!
・・・てことは、あれは欧米の軍需産業の勢力が用意した「ヤラセ要員」ってことなの!?
世界が「テロとの戦い」とかしきりに盛り上げているのも、全ては戦争を引き起こしたい軍需産業なんかが仕掛けているキャンペーンってことなの!?
それ以外にも、例えば、石油などのエネルギー利権を奪い取りたい思惑や、その国の資本や財産を奪取したいなど、様々な目的があるもんだけど、たいていはアメリカやヨーロッパを牛耳っている「1%の支配者たち」が、さらなる世界支配の強化を目的に仕掛けていると考えて差し支えないかと思う。
難民問題がここまでヨーロッパで深刻になってきている中、イスラム国のテロ活動も活発化してきている。
一般庶民のイスラム教に対するイメージはますます悪くなる一方だし、ムスリム(イスラム教徒)に憎悪を持つ人さえ次々出始めているようにも感じる。
このままこうした「負の連鎖」が進んでしまうと、第三次世界大戦の可能性も含めて、非常に危ない状況であるとボクは思うよ。
確かに、日本もここまで平和が脅かされる事態になってきたし、私もとても心配だわ。
とにかく、イスラム国のこんな「活動」が功を奏して、世界の支配層や軍需産業の思惑どおりに、大規模な世界戦争に向かっていかないよう、ただ祈るしかないわ…。
まとめ
バングラデシュのテロでも分かったように、日本人のかつてのイメージは完全に変わってしまったと考えるのがいいだろう。
上記のハフィントンポストの記事のコメント欄や他の記事でも、「テロとの戦いを欧米だけに任せるべきではない。日本も共に戦うべき。」や「左翼メディアはなんでもかんでも安倍総理のせいにするな。」など、こういう記事を叩いているコメントも多く見かけたし、さらにはイスラム教徒に対する怒りや憎しみをぶつけているコメントもあった。
現代の戦争は完全にビジネス化しており、一部の支配層の金儲けのために、戦争や紛争は仕組まれる。
果たして、またしても世界の人々はこんな”罠”にまんまとはまって、自ら破滅に向かっていってしまうのか?
とても複雑で難しい問題だと思うけど、みんなも是非こんな世界のあり方について、考えてみてほしいと思う。
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