今回は、現在の音楽の礎を築いた重要な作曲家、J.S.バッハ(1685-1750)の有名なオルガン曲、「トッカータとフーガ」ニ短調を紹介しようと思う。
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なんか、クラシック音楽には難しい名前が多いにゃあ。「とっかーた」とか「ふーが」とかってどういう意味にゃ?
はい!トッカータというのは、16世紀ごろに誕生した鍵盤楽器による、自由で速いテンポの楽曲のことです。その元々の目的はチェンバロやオルガンなどの音の狂いなどを確認するために試し弾きをすることだったそうです。
つまり、それが高じて本格的な楽曲のスタイルが出来上がったというわけだね。
ちなみに、フーガというのは、とても簡単に言ってしまうと、1つないしは2つ以上の旋律が複雑に掛け合ったり絡み合うことで構成される音楽のことだ。バッハはこのフーガの大家としてもよく知られているよ。
輪唱(いわゆる「かえるの歌」みたいなやつ)はカノンという音楽様式だけど、これをもっと発展的にしたものがフーガで、とても高度が作曲技法が要求されるものなんだ。
むぅ、なんか分かったような、よく分からないような…んでこの曲はにゃこも知ってるものなのかにゃ?
「替え歌メドレー」で有名な、嘉門達夫の「ちゃらりー鼻から牛乳~♪」って知ってる?
↓コレ
にゃああ!これよく知ってるにゃあ!嘉門達夫大好きにゃあ!
えええ~~!?にゃこさん、ちょっとセンス古すぎです~!
なら話は早い!こんな風にギャグとしても色んな場面で使われてきたから、今のほとんど全ての人が知っているクラシック曲の代表となっているよ。
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一度聴いたら忘れないインパクトを持つトッカータ部分
ちょっと嘉門達夫が耳に残っちゃってるかもしれないけど…
本家本元の曲を聴いてみよう。
むう…結構真面目で厳かで、カッコいい曲なんにゃね。
なかなかカッコいいだろ?
なんでこの出だしの部分が面白おかしくパロディに使われるようになったのかは、よく分からないんだけど、誰が一番最初に使用したのかな?まさか嘉門達夫その人?
でも、バッハの曲って、意外に色々な場面で使われますよね!ジャズとかポップスにもよくアレンジされていますし。
ああ、やはり、ジャンルを超えたカッコ良さや拡張性があるんだろうなあ。
…なーんて言っておいてあれなんだけど、、、実は、この曲には思わぬ「疑惑」がかけられてしまっているんだよ。
ええ?疑惑って、なんなんにゃ!?
「トッカータとフーガ」ニ短調は、実はバッハの作じゃなかった!?
実は、この曲…最近になって「バッハの作ではないのではないか?」という疑いがかけられてしまっているんだよ。
えええ~!?超有名なのにバッハさんの曲じゃなかったのかにゃ!?
決定的な証拠がまだ無くて、あくまで推測に過ぎないんだけど、バッハの他の作品と比べていささかシンプルすぎること、書式や作曲技法が少し異なっているように見えること、そして、自筆譜が見つかっておらず、最古の書き写した楽譜もバッハの時代よりも結構後のものである、などの根拠が並べられた結果、偽作の説が出てきているということだ。
ちなみに、ある研究者の人に言わせると、この曲は「ペーター・ケルナーさん」という人が作ったということらしいよ。(ウィキペディアより)
そんな人、聞いたことないにゃ~!
悪いがボクも全く知らん。これが本当だったら、ケルナーさんはあんまりだよなあ。遠く離れた現代日本でも知らない人はいないくらいに超有名だし、あの偉大な嘉門達夫までこの曲をネタにしたというのに…!
その手柄を全てバッハが持っていってしまうとは…。
んもう!嘉門達夫はどうだか分からないですけど、バッハって結構偽作(疑作)がたくさんあるんですよね。例えば有名なフルート曲の「シチリアーノ」とか。
この頃の時代は、今のような著作権もなかったし、ぶっちゃけ色んな作曲家が人の曲をパクリ放題だったらしい。
その上自筆譜の管理もずさんで、本人もあまり頓着していなかった人も多いらしいし。
さらにバッハはかなり昔の時代の人だから、時代の流れの中で自筆譜が消失してしまっているケースも多い。
こうなると、必然的に、バッハじゃない曲までバッハにされてきたりしてきたんだろうな。なんせ、天下のバッハだから、「いいと思った曲はとにかく何でもバッハにしちゃえ!」といった具合に。
んにゃあ~!突っ込みどころ多すぎてわけわからんにゃ~!昔の人ってかなり適当過ぎだにゃあ!
・・・てなわけで、今回の最後は、20世紀に活躍した指揮者・ストコフスキーが編曲したオーケストラ編曲版を聴いてもらおう。
まあ、誰が作った曲にせよ、不朽の名曲であることには変わりないからね。この曲の持つ壮大さとカッコ良さがより強調されて、迫力のあるサウンドが楽しめるよ。
「トッカータとフーガ」ニ短調 オーケストラ版はこちら
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