どんなにゅーす?
・朝日新聞に掲載されている戦争体験者によるエッセイが、大阪版と東京版で異なっていることが話題になっている。
・大阪版では全ての内容が掲載されていたものの、東京版では筆者による安保法や共謀罪に反対する意見が綴られた最後の5行が削除されており、「政権からの圧力や忖度があったのでは?」との疑いや推測の声が上がっている。
|
|
私の知人、村上さんの壮絶な戦争体験が朝日新聞に載った。大阪版(ピンクっぽい方)にはおしまいの5行が掲載されているのに、東京版(白)はまるっと削られている。意図的なものを感じる。ぜひ読んでみてください。 pic.twitter.com/tHILj2zE4v
— 紫野明日香 (@asunokaori) 2017年4月21日
↓大阪版の下記の内容に対して…
↓東京版では最後の5行が削除。
出典:Twitter(@asunokaori)
|
|
.@asunokaori 東京版は、投稿者に気づかれないと思って政権に忖度したと言われてもおかしくないし、むしろ訂正として削除した部分を太字で強調して再掲する位はしていいよね。
— 横田充洋 (@wiskij) 2017年4月21日
@asunokaori 新聞編集全般で、レイアウト作業者は、記事があふれたら後ろから削る権限を有します。また投書欄では、原文ママではなく、編集者が文章を整えたり長さの調節を行います。……つまり、事件と違って、レイアウタに渡る原稿は分量調整済のハズで、意図的に削ったんでしょうな、これはw
— kinokuniyanet (@kinokuniyanet) 2017年4月21日
@asunokaori 東京も10版までは最後まで掲載していた模様。
— ママサン (@mamasan_h) 2017年4月21日
@asunokaori 東京版しか読んでませんでした。悲惨な体験だけど、なんか尻切れトンボみたいだなと思っていたらそういうことだったんですね。このままでは『朝日』はまた「検証 あのときどこで道を間違ったか」をやることになる。新聞が残っていればだけど
— 裁判員制度はいらないインコ (@nosaibaninko) 2017年4月21日
「戦争は嫌いだ。いつも弱いものから犠牲になるからだ」という父の言葉を思い出します。父も戦争孤児でした RT @asunokaori 私の知人、村上さんの壮絶な戦争体験が朝日新聞に載った。大阪版(ピンクっぽい方)にはおしまいの5行が掲載されているのに、東京版(白)はまるっと削られて
— 大阪ペンギン (@Osaka_penguin) 2017年4月21日
@asunokaori 投稿者は最後5行が言いたかったのだと思います。なのに、この編集はありえない!ご時世もあり、怒りを感じます。
— Chiyo (@Chiyo8010851) 2017年4月21日
@asunokaori 東京版は読んで胸打たれた。最後の5行のあるなしはこの投書の肝心要でもある。東京朝日はひどいことをする。TKS
— 上山 進 (@sumkamiyama) 2017年4月21日
@asunokaori @BabaJaga33 朝日新聞が「忖度」したのでしょうか。
— 永添泰子(歴史を直視し過去と対決を) (@packraty) 2017年4月21日
@asunokaori @Iku_Azusawa 大変重過ぎる内容の記事だが、これも戦争の負の遺産の一つ。テレビ取材で戦争体験を語ったとある女性の言葉を。「戦争は人を鬼にさせる」 正しくその通りと感じる事しか、戦後生まれの平和ボケした私には出来なかった…
— アランプロス党 *誕生日はアラン本人の (@alainprostparty) 2017年4月21日
@asunokaori 朝日新聞に、村上さんへの謝罪と、再度、全文掲載することを求めた、抗議メールしました❗
— MihokoM☆みんなのための政治を! (@clairempk) 2017年4月21日
@asunokaori へえ、この肝心な部分を削るなんて、 自民党にとって有能な #忖度新聞記事 ですね。。。@AbeShinzo pic.twitter.com/SUtFGVRPyF
— Jun Sky 世界の全原発を即廃炉に! (@Jun_Sky_0610) 2017年4月21日
@asunokaori @mini_kurokoge66 デジタル版では最後まで表示されていたと思います。読んだ覚えがある。壮絶な話だったので忘れられない。
— パンジーナ (@pansy87543) 2017年4月21日
@asunokaori どうしたんだろう朝日新聞らしくない。
— 20miglia (@20miglia) 2017年4月21日
|
|
(声)語りつぐ戦争 妹に薬飲ませ…失った記憶
2017年4月17日05時00分 朝日新聞
無職 村上敏明(京都府 82)
46年の春、旧満州(中国東北部)四平で、中国共産党軍と国民党軍は内戦中だった。父は徴兵されて音信不通。砲火の中、母子5人で暮らした。
7月、日本引き揚げが決まり、家に日本人会の男性数人が来た。1歳の妹について「長い旅に耐えられないから殺しなさい」と毒薬を渡された。母が抱き、小学6年の僕がスプーンでのませると死んだ。その後の幾つもの記憶を僕は失った。後年再会した同窓生によると、その日僕は泣きながら毒をのませた様子を話したらしい。
心身共に不調だった母が荷車に横たわっていたのは覚えている。弟2人と共に貨物列車に乗せた。引き揚げ船出発地の葫蘆(ころ)島に到着。処方された薬を母はのんでいたがある日、僕は別の粉薬を医師から渡された。僕がのませると、母は泡を吹いて死んでしまった。ぼうぜんとした僕。通夜で弟2人と僕は黙りこんだ。
8月、3人で父母のふる里、京都へ。祖母の懐に飛び込んだが、上の弟はすぐに病死した。
こ、これは…とても残念であり、なおかつとても不安にさせられる話です。
ツイッターでもおっしゃられていますが、この最後の5行
”今、75歳の下の弟と私。安保法制や、昔の治安維持法を想起させる「共謀罪」法案に反対だ。「誰の子供も殺させない。いつまでも平和を。」と声を上げ続けている。”
これこそがこのエッセイの最も重要な結論部分であり、これをそっくり削除してしまった朝日新聞(東京版)の”内情”を色々と考えてしまいます。
東京版については、その後の版で削除されたとの情報もあり、この辺の状況ははっきりしていない感じなんだけど…どちらにしても、これは非常に嫌なものを感じてしまうな。
戦争の悲惨さや醜さ、愚かしさをありのままに伝えている体験者の方からのとても貴重なメッセージであるだけに、残念でしかたないのと、まさに”こうした(削除された)事実”そのものが、今のこの時代こそ、この体験者の方が綴っている「当時の社会」に近づきつつあるという、とても重要なシグナルなのではないだろうか?
明らかに、今の日本の社会には「戦争反対」「原発反対」「非戦・非核・平和を大事に」というメッセージを発すること自体が、半ば「タブー化」しつつあるような空気を感じるし、同時に、まさにエッセイで綴られている戦前戦中と似たような政策(教育勅語の見直し・愛国心の高揚・明治や大日本帝国の礼賛・言論統制や表現規制etc.)を推し進め始めている安倍政権に対する批判や反対もおおっぴらにしにくいような空気感が、マスコミからも発せられ始めているのは間違いないだろう。
今回の対応が政権からの圧力によるものなのか、自主的な忖度によるものなのかは分からないけど、とにかく、戦争に反対することや政権・権力批判を行なうことヘのタブー化、そして景気の低迷やマスコミと政権との癒着など、かつての戦争時ととても似た条件が揃いつつある状況なのは確かだね。
多くの戦争体験者がすでにこの世を去ってしまっている中、このような方からのメッセージはとても重いものがあると思います。
このような時代こそ、私たちが持ちうるだけの想像力をフルに働かせた上で、再び当時の過ちを繰り返さないように、必死にこの流れを食い止めていく必要があるのではないでしょうか?
この記事が「良かった」「共感した」「参考になった」「役に立った」と思ったら、カンパ(ご支援)いただけますと嬉しいです!
●(new)クリエイター支援サイト「Ci-en」を通じた支援(クレジット・銀行振込・電子マネー等多くの支払い方法に対応)
100円~50,000円まで、自由に金額を設定しチップを贈ることが出来ます。(Ci-enを通じた詳しい支援の仕方はこちら)
↓「Ci-en」を通じた当サイトへのご支援はこちらから↓
●「note」を通じての支援(ゆるねとにゅーすイメージソングの購入…価格500円・税込・クレジットまたはモバイル決済)
楽曲の購入とは別に、クリエイターサポート機能を利用することで、100円~10万円までご支援いただけます。
楽曲を購入せずに、サポートのみ(100円~10万円)を行なうことも可能です。
(サポート機能について詳しくはこちら)
●月額ウェブマガジン「ゆるねとパートナーズ」のご購読(クレジット決済または銀行自動引き落とし)
およそ3日に一度配信(月10回)されるウェブマガジン「ゆるねと通信」や、管理人やキャラクターによる動画配信、不定期配信の会員限定記事などをお届けいたします。
金額は月500円~ご自由にお選びいただけます。
決済方法は、PayPalによるクレジット決済または銀行の自動引き落としです。
詳しくは「ゆるねとパートナーズ」のウェブサイトをご覧くださいませ。
|
|