レスピーギ「ローマの松」…繊細かつ絢爛なオーケストラが織り成す、壮大な音楽絵巻!

Pocket

管理人こんにちは、管理人です。
今回は、ボクが個人的に大好きなイタリアの作曲家、オットリーノ・レスピーギが1924年に書き上げた名曲、交響詩「ローマの松」を紹介しようと思うよ。

スポンサーリンク

あおいちゃん普通ssaれすぴーぎ?
あんまり聞いたことがない作曲家ね。

にゃこちゃんセーラー口開き笑いssaなんかカワイイ名前の作曲家だにゃ!
おっとりした性格だったのかにゃ??

 

レスピーギってこんな人

りのちゃん笑顔ssaオットリーノ・レスピーギは、ドビュッシーのような色彩的で繊細なフランス近代の音楽スタイルをイタリアに持ち込んだ第一人者とも言っていい存在で、極彩色の派手で近代的なオーケストラ曲から、バロック以前のルネッサンス時代の音楽の発掘や復興にも尽力した、ロマン派以降のクラシック界では重要な作曲家の一人なんですよ。

240px-Respighi_1935オットリーノ・レスピーギ(イタリア 1879-1936)

ボローニャに生まれ、ローマで没した近代イタリアの主要な作曲家。
イタリアの音楽が伝統的にオペラが中心となっていた現状に一石を投じ、声楽の伴わない管弦楽曲の作曲に力を入れ、世界的に高い評価を得た。(とはいえ、本人もオペラなどの声楽曲も複数手がけている。)

とりわけ、ローマの歴史や美しさを礼賛した「ローマ三部作」といわれる3曲の交響詩が有名で、演奏会のプログラムに組まれることも多い。

当時斬新だったドビュッシーの和声とリムスキー・コルサコフの色彩的なオーケストレーションに大きな影響を受けており、特に標題音楽においてその持ち味を存分に発揮した。

また、バロック音楽やそれ以前の古楽にも深い興味を持ち、多くの楽曲を研究・発掘した他、自身の作品にもそこで得た成果を取り入れており、古楽の原曲に自身のアレンジを加えた「リュートのための古風な舞曲とアリア第3番」の「シチリアーノ」は、CMなどでも使われるほどによく知られている。

スポンサーリンク

交響詩「ローマの松」とはこんな曲

管理人ちょっと曲のタイトルに「おや?」と思った人がいるかもしれないけど、植物の中でも「松」をモチーフにした曲はとっても珍しいといえるだろう。
少しばかり調べてみたけど、どうやら日本の松とは少し形状が違っていて、イタリアの松はこんな感じらしい

松1

出典:テレコムスタッフブログ

あおいちゃん驚きssaほんとだ!
松っていったら「日本の木」っていうイメージだけど、なんだかかなり違った感じね

管理人レスピーギは生前、歴史と伝統のある街であるローマに深く傾倒していて、以前よりローマをテーマにした曲を複数作る意図を持っていたようで、この曲を作る8年前の1916年にも交響詩「ローマの泉」(「ローマの噴水」と言われることも)を作曲している

「泉」では、ローマに点在する美しい噴水をテーマに、その情景や気分を曲にしたんだけど、この「松」では、過去にタイムスリップをしながら、古代ローマの栄光や勇ましさをも曲に込めようと意図したみたいだ。

つまり、現代と過去のローマの姿を、常にそこに立っていた「松」を通じて全体の統一が図られており、この斬新でユニークなアイデアが実に見事に結実しているといえるだろう。

それでは、以下にこの曲の簡単な解説と、聴き所を紹介していこう。

 

第1部:ボルゲーゼ荘の松

曲は、現代のローマの日常の光景からスタート。
ボルゲーゼ公園で子供たちが遊んでいる光景が、ユーモラスたっぷりに展開される
おもちゃの鉄砲を撃ちながら、戦争ごっこに興じる子供たちのはしゃぎ声やケンカをしている声が、高音の弦や木管、ミュートをつけたトランペットなどが愛嬌たっぷりに表現しているよ。

また、ローマの街の活気溢れる息吹や喧騒さなども、生き生きと音楽に息づいている一方で、コントラバスなどの低音楽器を一切使っていないところも、この後に展開される音楽とのコントラストが見事になされており、レスピーギの作曲技術の妙技がひときわ光っているね。

 

第2部:カタコンブ付近の松

そんなにぎやかで騒がしい日常から曲は一変。急に低音楽器が支配する、重々しく不気味な雰囲気にいざなわれる
カタコンブとは、「かたい昆布」・・・ではなく、古代ローマの賢人たちの霊が眠るお墓のことだ。

この場面で、レスピーギは古代の寂れたお墓の哀愁を表現するために、グレゴリオ聖歌調の旋法を取り入れている。
そして、低音楽器が静かに鳴り響く中で、舞台裏でトランペットが優しくも寂しげな歌を吹くんだけど、これは、お墓の中に眠る死者の声を表現しているのだろうか?
とにかく、遠くからふいにラッパの響きが聞こえてくるこの部分は、実に緊張感に溢れ、思わず息を呑んでしまうような聴き所だ。

そしてこんな静寂はいったんかき消され、”死者の大合唱”を思わせるような、重く分厚い全楽器の強奏が展開されるよ。

 

第3部:ジャニコロの松

音楽が鎮まると、再び時代は現代に戻り、ピアノの美しいアルペジオから第3部が始まる

ローマ南西部にあるジャニコロの丘に立つ、月夜の光に照らされた1本の松のシルエットが浮かび上がる、何とも幻想的な光景を表現。
この曲の中でも最も美しく、なおかつレスピーギの音楽センスが光る部分だ。

ドビュッシーのような神秘的な和音と、哀愁を帯びたクラリネットのソロが、幻想的な月に照らされた松の光景に彩を添える。

消え去りそうな静寂中で、ふいに「ピピピッ…チュンチュン…」と鳥の鳴き声が…!
これは、夜鳴きウグイス(ナイチンゲール)のさえずりを録音したレコードを流すように楽譜上に指示している部分で、現代の演奏会では鳥の鳴き声を録音したCDを流すのが一般的のようだ。

こんなユニークな演出もありつつ、うっとりするような気分で第3部は幕を閉じるよ。

 

第4部:アッピア街道の松

さあ、フィナーレの第4曲は、再び古代のローマにタイムスリップだ。
古代ローマ軍が進軍したことで知られる石畳の遥かな道、「アッピア街道」の”在りし日の記憶”を呼び覚ます
夜明けとともに、遠くから進軍ラッパの音が鳴り、古代ローマ軍の大軍が徐々にこちらに向かってくる。
緊張感がピークに達すると、迫力のある世界最強のローマ軍の大行進が目の前に展開。勝ち誇ったようにカピトレの丘に向かって勇壮に進軍していくさまが表現されている。

大太鼓やドラなどの打楽器を伴った大迫力のオーケストレーションに、バンダ(ステージから離れた場所で演奏する人)の金管群も加わり、豪華絢爛かつスペクタクルなクライマックスで全曲は閉じる
この部分は、まさに生演奏でこそ最大級の感動を得られる、壮絶かつ大興奮の”極上の音楽体験”だよ。

 

まとめ

にゃこちゃんハイテンションssaにゃあ!これはまたテンションがめちゃくちゃ上がってきそうな曲だにゃあ!
なんか迫力満点の歴史映画を観ているような気分になってきそうにゃ!

あおいちゃん笑いssaそうね!
私もロードオブザリングとかの壮大な映画好きだから、思わず聴いてみたくなってきたわ。

りのちゃん笑顔ssaはい!
その劇的で壮大なエンディングから、コンサートのトリに選曲されることもとても多いんですよ。

管理人そうだな。
こんなインパクト抜群のフィナーレばかりに目が行きがちだけど、第1部や第3部のレスピーギ特有の繊細でキラキラしたオーケストレーションにも是非とも注目してもらいたい
ローマ三部作はこの「松」だけでなく、他の2曲もいずれ劣らぬ傑作で、初心者でもとても楽しめる作品なので、またの機会にこれらも紹介できればと思っているよ。

それでは、最後にこの「ローマの松」の全曲をたっぷり聴いてもらおう。

 

レスピーギ「ローマの松」の全曲演奏(聴き比べ)はこちら


スポンサーリンク

おススメ記事&広告

 
Pocket